10年前からベルギー産コルトレイクリネンを使って「リネンを日常に着る」文化を発信してきた国内ブランドがある。東京・目黒本町の住宅街に事務所兼直営店を構えるアテンションジャパンプロダクツの「ヴラスブラム」だ。
スタートは07年春。リネン100%カットソーを開発して仏トラノイ展に出展したところ、目の肥えた海外バイヤーから高評価を受け、現在海外26カ国のショップに卸す。クールな肌触りと温度調節に優れるリネンを再発見した先駆けの10年と、今後のリネンの可能性を、同社取締役の石井智さんに聞いた。
国内外の卸し先は約150店。海外で評価が高く、リネン普及に貢献したことから、欧州リネン協会が隔年で行う総会に招待されている。
会社設立は06年。別々の会社にいた4人が集い、新しいことを始めようとスタートした。リネンでモード要素のあるブランドを始めたいというデザイナーの桜間よりこさんの要望で、上質なリネンを求めて、石井さんが欧州に素材手当てに向かう。そこで出合ったのがベルギー「コルトレイクリネン」だった。