ワコールがリカバリーウェア市場に再参入する。「&リカバリー」の名の下、ブランドを横断して開発。第1弾として12月24日に「CW-X」からトップ、タイツを発売した。ワコールウェブストアで先行し、順次CW‐X直営店、ECサイトでも扱う。同社は21年に同じ名称でリカバリーウェアを販売したが、厚生労働省の基準見直しで、発売後に機能訴求が困難になり、やむなく販売を休止。これまでの取り組みで得た知見から設計や素材を検討し、一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」の基準を満たす商品を開発した。
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オンヨネの「アースメディカル」パウダー(数種類の金属を含む微粒子)を練り込んだ特殊繊維を全面に使用し、血行促進・疲労回復をサポートする。心地よくフィットするタイトな設計で、運動前後のリカバリーシーンだけでなく、インナーとして日常生活にも取り入れやすい。「インナーメーカー発想のリカバリーウェア」を掲げ、肌当たりが良く、裾やウエストの締め付けを軽減するなど快適性も追求した。吸汗速乾性や抗菌防臭性も備える。
ターゲットは年齢を問わず、多忙でケアに時間を割けない人などを想定。CW-Xの認知度向上も狙う。現在運動実施者でも10%にとどまり、&リカバリーを新たな顧客接点にする。体を動かす仕事が多い職域へのアプローチも強化する。
トップが税込み1万4850円、タイツ1万5950円。メンズ、レディスを揃える。来年春以降、「ワコール」「ワコール睡眠科学」からも販売する。
