ゼビオが体育会学生向けセミナー 仕事と競技の両立を

2018/03/22 04:25 更新


 仕事と両立しながら、社会人になってもスポーツを続けて――。ゼビオグループは19日、就職活動を控える体育会学生を集め、働き方に関するパネルディスカッション形式のセミナーを開いた。

 パネリストは、自身もアメリカンフットボールの社会人チームに9年間在籍していたゼビオの加藤智治社長と、五輪で2度金メダルを獲り、今はトレーニング用品販売などを手掛ける会社の代表を務める北島康介さん、富士通でアメフトの社会人チームに所属した後、現在も同社に在籍しながらNPO(非営利組織)法人の代表理事として活動する白木栄次さんら。

 討論では仕事と競技を両立することの重要性が強調された。加藤社長は「目標を立て、アクションを考え、実行し、修正するというサイクルを繰り返すスポーツとビジネスは似ている」と主張。「時間的に制約のある社会人時代、練習は量ではなく質を追求した結果、〝考えるアスリート〟に脱皮し、パフォーマンスも上がった」などと話した。

 ゼビオグループが学生アスリートを対象に働き方セミナーを催したのは初めて。体育会学生の多くが「就職後も競技を続けたい」と望みながら、それを実現できるのは一握りの選手に限られ、不安を感じる人も多い。こうした中、ゼビオグループでは「少しでも多くの人にスポーツを続けてもらいたい」(ゼビオコーポレートグループ人事部)として同セミナーを開催した。

 ゼビオグループでは、アスリートとして活躍しながら正社員として働ける制度がある。現在そのアスリート社員は53人おり、20年までに100人以上とする計画だ。

当日は約40人の学生が参加した


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