古着ブームは廃れることはないのだろうなと思う。サステイナビリティの観点からも古着に意義があるし、人と違うおしゃれを比較的手ごろな出費でできるメリットもあるだろう。
それでも、2月初めにソーホーのH&Mにできた、ブランド物の古着を扱うPre-Loved売り場を見て、「ここまできたか!?」と思った。
Pre-Lovedに並ぶのはランバン、グッチ、イヴサンローラン、ジャンポールゴルチェ、クリスチャンラクロワ、エルメス、プラダ、コムデギャルソン、ジュンヤワタナベ、ジルサンダー、ヴィヴィアンウエストウッド、アライア、ミウミウなど。中にはリーバイス、タハリといった手頃な値段のブランドや無名のブランドの古着もあるが、いずれにしてもH&Mが高級デザイナーブランドの古着を売る時代がくるとは思わなかった。
H&M広報によると、Pre-Loved売り場は、アメリカではソーホー店が初めてだが、ロンドンとバルセロナでもこの売り場をもつ店舗がある。ソーホー店は、デザイナーヴィンテージの服とアクセサリーの販売を手掛けるニューヨークベースのジェームス・ヴェロリア氏が編集したものを置いている。
Pre-Loved売り場で扱う古着は顧客から得たものではないが、顧客は不要になった服を寄付という形でH&Mに持ち込むことは可能だ。アメリカ国内のH&Mに古着を寄付したお客は、H&Mで買い物した時に15%の割引を受けられる。
今のところ、日本のH&MでPre-Loved売り場をやる予定はないそうだが、「常に可能性を探っている」とのことなので、今後扱い店舗が増える可能性はあるかもしれない。
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)