繊維専門商社のヤギは、ブランド、小売り事業を行う二つの子会社を合併する。いずれも100%子会社であるWEAVA(ウィーバ、資本金1億円、東京、杉岡弘康社長)とアタッチメント(東京都、佐橋一行社長)が25年3月1日付で、ウィーバを存続会社、アタッチメントを消滅会社とする吸収合併の方法で合併することを決めた。
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ウィーバは昨年9月、タトラスインターナショナルから社名変更し、事業の多角化を進めている。「タトラス」を中心に生産からデザイン、販売までをグローバルに行い、特に海外での販売を強化する。
一方アタッチメントは、17年にヤギの完全子会社になり、22年春夏で創業者でデザイナーの熊谷和幸氏が退任。ヤギから社長を出し、榎本充希氏がデザイナーを務めている。
国内市場が縮小する中、タトラス、アタッチメントともに海外にどう広げるのかが最大の課題だ。ファッションのブランド、小売り事業を行う会社をウィーバに一本化し、経営効率性を高めると同時に、例えば従来は別々に出ていた海外展示会に併せて出展するなど、生産面、販売面含め効率化と多角化を同時に進める。
ウィーバは国内事業にも力を入れており、11月16日、東京・銀座にタトラスの旗艦店を開いた。