アプリプラットフォーム「ヤプリ」を提供するヤプリは、ノーコードで顧客管理ができる「ヤプリCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」を発売した。スマートフォンアプリで取得できる顧客行動データをIDにひも付け、会員属性とアクションにあった素早いCRM施策が簡単にできる。API連携で他社のMA(マーケティングオートメーション)やCRMツールも柔軟に活用できる。将来的にはヤプリCRMのみの販売も予定する。
ヤプリCRMはスマホアプリで取得できる多様で多くのファーストパーティーデータを生かして素早く簡単、適切にCRM施策を実施する。今までもプッシュ通知などの機能はあったが、新規客、上顧客といった会員属性によって、施策の出し分けが可能になった。またスマホのGPS機能などと組み合わせ「上顧客がこのエリアに入ったらクーポンを通知する」などのシナリオ設計により適切なタイミングで施策を実施できる。OMO(オンラインとオフラインの融合)推進にもつながる。
施策の対象やシナリオなどの設定は管理画面で誰でも簡単にできる。ベンダーへの依頼はいらず費用もかからず、スピーディーで負担が少ない。
他社のツールとの連携はこれまでアプリ内にSDK(ソフトウェア開発キット)を組み込んだり、クッキーなどで連携していたが、今後はIDでのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)連携によりスムーズに正確なデータを受け渡せる。他社MAやCRMツールに多くのデータを集約、分析し多角的で大がかりな施策を、ヤプリCRMでは顧客の行動に合わせて素早く簡単に多くの施策を実施するなどすみ分けもできる。
550社を超えるヤプリ導入企業をはじめ、未導入企業にはヤプリとのセットで提案していく。導入企業でも一括メール配信などCRMまで手が回っていない企業は多く、ノーコードで簡単にできる利便性を訴求する。費用も月額10万円からと抑える。CRM施策を身近にし、スマホアプリを通じた顧客体験の向上を提供する。