吉田は自社ブランド「ポーター」を代表するシリーズで、40周年を機に全面刷新した「タンカー」の販売を開始した。5月15日から伊勢丹新宿本店本館2階のザ・スペースとドーバーストリートマーケット銀座を皮切りに期間限定店(6月3日まで)を開設するとともに、ポーター直営店などで新型を含む全40型が並ぶ。今後はロンドン、ニューヨーク、アジアなど世界の厳選したショップを巡回する予定だ。
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タンカーは「何も変わらず、何もかもが変わる」をコンセプトに生まれ変わった。トウモロコシとヒマを原料とした100%植物由来ナイロン(東レの「エコディアN510」)を採用した。同シリーズを象徴するヘルメットバッグ、発売当初のコンセプトである「ミリタリーテイストのトラベルシリーズ」を体現したようなダッフルバッグなどを揃える。
今までなかったデザインのショルダーバッグなども新しく加える。細部にまで意匠を凝らしたオリジナルのパーツに一新しており、より引きやすくなったファスナーや取り外しが可能になったポケット、塗装のはがれにくい金属パーツなど使いやすさを追求した。
伊勢丹での期間限定店はポーターの常設店の横にある。オレンジ色のオリジナル什器に新商品を陳列し、開発プロセスを分かりやすく表現した映像も流す。壁一面にビジュアルやメッセージを貼り、原料のトウモロコシや一新した金属パーツなども展示する。「新生タンカーで既存のファンはもちろん、女性を含めた新たな客層も開拓したい」とする。