「9090」「genzai」などのブランドを運営するユトリ(東京、片石貴展社長)は、セントリックソフトウェア(セントリック)のファッション向けPLM(製品ライフサイクル管理)ソリューションの導入を決めた。
セントリックのPLMを活用することで、サプライヤーとの間の情報共有を効率化し、商品調達のスピードとデータ管理を強化する。
同社は事業成長に伴って繊維商社などサプライヤーの数が拡大しており、商品企画や見積もり、発注、納品といったビジネスプロセスの効率化が急務だった。上場を見据えた内部統制の強化とデータ整備を進める狙いもある。
ユトリの瀬之口和磨取締役COO(最高執行責任者)は「取引記録やサプライヤーとのコミュニケーションを追跡する機能によって、属人的なエラーを排除し、リスクを抑えた運用ができる。商品計画から調達までをPLMで統合することで業務を一貫して遂行できる」と期待する。
セントリックのクリス・グローブス代表取締役兼CEO(最高経営責任者)は「日本のファッション業界で急成長しているユトリにパートナーとして選んでもらえてうれしい。さらなる事業拡大を実現するため両社間で緻密(ちみつ)に協力していく」とコメントした。