ゾゾは、ファッションコーディネートアプリ「ウェア」で、ヤフーが運営するフリマアプリ「ペイペイフリマ」の仕組みを活用し、ファッションに特化したソーシャルコマース機能の提供を開始した。二次流通という点では、既に「ゾゾユーズド」がある中で、改めて新規サービスをローンチした背景と、実際のユーザーの声をブランドソリューションプロダクト戦略部ディレクターの福岡明彦氏に聞いた。
新たな購買体験の創出
――開発の背景は。
服でつながる新しい購買体験を作っていくとの考えで、開発しました。ウェアはこれまで、着こなしにお悩みがあったり、どんな服が欲しいかを探すユーザーさんがメインに訪れるサービスでした。今回のサービスが加わり、サイズが合わなくなった服を誰かに譲りたいとか、憧れのファッショニスタの服が欲しいと思ったタイミングでも訪れて頂けることで、よりウェアの活性化にもつながります。
――ゾゾユーズドとのすみ分けは。
より簡単に商品を買え、アイテム軸での取り扱いになるゾゾユーズドに対し、ウェアは人やコーディネートを通してのコミュニケーションを軸にした購買体験が実現できます。人から人へつなぎ、大切に着て頂きたいという、思いを届けるところをしっかり作っていきたい。新しく付加したウォント機能は、コーディネート投稿に対し、「この服が欲しい」と伝えられる。そこからもコミュニケーションが進んでいきます。
――ビジネス的な広がりは。
これまで1200万以上のコーディネートデータがありますが、さらに関連のファッションデータがたまることで、ゾゾタウンのサービスを拡張するための手掛かりになるかと。長期的にはファッションの研究に活用できるデータもたまっていくでしょう。
――今後について。
よりサービス画面上で出品商品が見やすかったり、探しやすかったり、新しい購買体験を向上できるよう改善したいですね。業界やユーザーの方の声を聞きながら進化していきます。
出品者の声
ゾゾタウン出店ブランドのブランドディレクターを務めるayaさん
かつてショップ販売員だった頃にウェアがリリースされ、当初からのヘビーユーザーだ。ウェア、インスタグラム共に多くのフォロワーを持つ。
――使ってみた手応えは。
リリース初日の6月29日に早速出品しました。すぐに、いつも見て下さっているフォロワーさんが買って下さって。その際に、お手紙のような愛ある長文メッセージを頂きました。私も、お洋服だけでなく、そっとお手紙をつけて発送しました。物を送って終わりというような形ではなく、コミュニケーションがとれたことがすごくうれしかったので、これからも継続して使いたいと思っています。