新人合同ショー「マン」 大胆なアイデアとウェアラブル
新人合同ショー「マン」では、前回と同じく「パー・ギョーテソン」「ファン・チェン・ワン」「チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ」が新作を見せた。新人らしく粗削りで大胆なアイデアにあふれながらも、どのブランドも前回よりも着実にステップアップした印象だ。
■ファン・チェン・ワン

ファン・チェン・ワン
中でもファン・チェン・ワンはレザーのブリーフや岩のようなボリュームのトップでドキッとさせながらも、背中の膨らみで変化をつけたパーカやレイヤーで見せるトラックパンツなど、売りのアイテムも充実。作品を見る限り男性によるクリエーションに思えるが、デザイナーは2015年に王立芸術大学を卒業した中国人女性。
■パー・ギョーテソン

パー・ギョーテソン
同じく王立芸術大学を昨年卒業したばかりのパー・ギョーテソンは、オーバーサイズや切りっぱなしのパジャマスタイル。8点だけのコレクションだが、パンツの裾のシャーリングやスリット、パジャマらしからぬローデニムの採用など、ちょっとした変化で街着への昇華を試みた。
■チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ

チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ
チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイは、取りつかれたように踊るヌードスタイルのダンサーやキノコのお化けなどが登場する芝居仕立てのショー。いつもながらの破茶滅茶なコレクションだが、手でちぎった紙のようなディテールのブルゾンなどよりウェアラブルなアイテムを揃え、クリーンになった。
(若月美奈通信員、写真=catwalking.com)