TSIホールディングス、デイトナ・インターを子会社化へ OMO戦略推進を狙いに

2025/07/14 17:15 更新NEW!


 TSIホールディングスは7月14日、セレクト店「フリークス・ストア」などを運営するデイトナ・インターナショナル(東京)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。株式譲渡の実行日は25年9月2日を予定しており、取得総額は約283億円にのぼる。デイトナの親会社である投資ファンド、ユニゾン・キャピタルなどから株式を取得する。

 成長戦略として、ブランドポートフォリオの強化や新規市場への展開を重視しており、M&A(企業の合併・買収)による事業拡大もその一環。デイトナは、フリークスストアを中心に、OMO(オンラインとオフラインの融合)型のビジネスモデルを展開。全国に約60店を構え、直近の売上高は約400億円。

 TSIホールディングスの強みの一つであるストリートやカジュアル、アウトドア領域は、デイトナとの親和性が高い。デイトナのOMOプラットフォームを取り入れることで、ブランドとの相互送客や顧客接点の拡大を図る構え。

 さらに、デイトナ傘下のDX(デジタルトランスフォーメーション)子会社、イノベーションスタジオ(東京)が展開する小売向けSaaS(インターネットを通じたソフトウェアの利用)ビジネスの成長性にも注目している。

 今回の買収は、同社グループの中長期的な企業価値の向上に資するものとしており、今後の統合効果や業績への影響については「精査中」としている。

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