神戸市の180 〝ウォールシェア〟で新たな経済価値

2019/11/15 06:27 更新


 社会問題でもある街の落書きを逆手に取り、経済価値を生み出す「ウォールシェア」が広がりつつある。シェアリングエコノミーサービスの一種で、180(ワンエイティー、神戸市、上仲昌吾代表取締役)が今年7月に始めた。壁・企業・アートをつなぐことで新たな価値を生み出すビジネスとして注目されている。

 落書きは日本ではネガティブなイメージだが、ヨーロッパではアートとなり、観光地化することもある点に着目した。企業の保有する壁に商品や企業イメージを宣伝するアートを提供すれば、街に新たな価値が生まれ、アーティストには仕事が回るという循環が生まれるとみる。

 第1弾として取り組んだのは、南海電鉄と組んだ大阪・道頓堀川遊歩道「とんぼりリバーウォーク」でのウォールシェア。大国橋から新戎橋間の両岸に、アート作品を5点ずつ並べた。「元気な大阪らしさ」をテーマに、6組のアーティストが手掛けた。

 今後もアートをめがけて人が集まるようなウォールシェアを広げ、地域活性化に取り組む。

上仲代表(右)と共同経営者の川添孝信さん


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