物流の「2024年問題」とは、今年4月に適用されたトラックドライバーの時間外労働時間の上限規制による輸送能力の不足や物流費の高騰などの問題を示しています。インフラ基盤である物流の影響は時間をかけて変化していきます。気付いた時には手遅れとならないよう対策について考えてみたいと思います。
(リンクス代表 小橋重信)
24年前からの問題
アパレル企業は海外生産が多く、国内での輸配送は大手運送会社による配送ネットワークを利用しているため、ドライバー不足で商品が運べなくなるリスクを感じている企業は少ないのではと思います。ただし、EC売り上げの拡大を目指している企業にとっては、配送費の値上げは24年以前からの頭の痛い問題で、〝宅配クライシス〟と騒がれた17年にも配送費の値上げがクローズアップされました。
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