20年秋冬のメンズカジュアルは、9月から10月にかけて店頭に足を運ぶ客数が都心で伸び悩み、セレクトショップなどが苦戦し、郊外に店のある「ユニクロ」「ワークマン」など大手チェーンの低価格商品の売れ行きばかりが目立った。11月に入ってからも気温が低下せず、新型コロナの感染再拡大もあったため、防寒衣料もあまり売れなかった。大きなヒットとなったアイテムは少ない。それでもライフスタイルや消費マインドの変化に寄り添うことのできた商品は一定数が売れており、その中には次シーズンにつながる「芽」も埋もれていることがわかる。
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1位 マスク
必需品を経て「見た目も意識」
販売数量で言えば、秋冬ももっとも売れた。春夏も売れたが、ドラッグストアなどで不織布製の品薄が続いたことへのリアクションの様相が強かった。秋冬に入ると、「ユニクロ」「無印良品」が改良版を出し、「ジーユー」も参入。コックスは東京・八重洲にマスク専業の新業態を出し、大手セレクトショップもオリジナルや仕入れ商品を売るなど、機能性にファッション性も意識した商品が乱立した。
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