有力レディスショップの22年春夏は、「他にはない価値」がキーワードに浮上している。コロナ下に入って以来、ライフスタイルを見つめ直す人が増え、「とりあえず買っておこう」という発想の人が一層減り、1回の購入点数は少なくなった。一方で、高額商品が売れるようになったため購入金額は上がった店が多い。「自分にとって価値があるかどうか」を見極める人が増えたからだ。22年春夏のプレビューでは、しっかりとこだわったオリジナル商品や、他にはない別注企画への注力が目立つ。
(青木規子)
良い物を長く使う
今、セレクトショップで最も売りづらいのは、「値頃感はあるけれど、どこにでもあるもの」だ。安くて定番的なものはユニクロにあるし、中途半端な価格やデザインの商品は欲しくない。毎シーズン新しいものを着なくてはいけないという考え方はマインドセットされ、セレクトショップに対して「長く着られる良いもの」を求める人がさらに増えている。
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