アダストリアは、コロナ後の消費行動の変化を踏まえた事業構造改革を見据えている。「再びファッションが活気ある産業となるためには、値引きに頼った売り方をやめ、生産性を高めるルール作りに挑戦することが重要」と強調する福田三千男会長兼社長に聞いた。
(疋田優)
しんどくも有意義
約1400店の大部分がSC立地なのが影響し、3~5月は大幅減収・赤字だった。ただ、無理なオーダーキャンセルなどはせず、雇用も守り、アルバイト・パートは店舗営業再開後に全員返ってきた店もあった。
事業の有り様、商売の本質が問われた3カ月でした。取引する調達先、工場、商業施設、従業員、購買してくれているお客に至るまで、どこに支持されていて、今後どこと付き合っていくかまで理解ができた。オーダーキャンセルをしなかったのは、福田屋だった頃、社長の父親が取引先への支払いで悔やんでいた経験から理念にしてきたことですが、経営者として生き残るためにはやむを得ないことも理解しています。
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