イオン北海道は、西友から9店を譲り受け、実質、北海道唯一のGMS(総合小売業)を運営する企業になる。一定の時間をかけて西友店舗のポテンシャルを引き出し、並行してとりわけ地方で、期待や課題に応えるためのGMSの改革を進めることにしている。激化する食品分野の競合に向き合うとともに、総合の機能を生かす。
札幌で店舗網拡大
イオン北海道が西友の札幌の9店を引き継ぐのは10月1日。イオン北海道はかねてから、北海道の中でも人口の集中が続く札幌商圏での店舗網の拡大を目指しており、有利な立地にあり、自社の店舗と「かぶることが少なかった」(青柳英樹社長)西友の店舗は魅力的だった。既に出店余地が少なくなっており、さらに建設費の高騰から、新店を設けての札幌商圏で店舗網拡大が難しいという課題を解決、人員も引き継ぐことから、人手不足の懸念も小さい。