「アカネウツノミヤ」がシューズの新ブランド 主張のあるフォルムと実用性

2022/06/02 06:27 更新


足先を長めにし、甲のラインを薄く、スマートに見せたローファー

 東京ブランドの「アカネウツノミヤ」を企画するアカネウツノミヤは、22年秋冬向けで、レディスシューズ「パープレッド」を立ち上げた。主張のあるフォルムや素材の質感を新鮮味あるバランスで表現、実用性を伴った現代女性の日常に寄り添う靴を提案していく。

 デザイナーの蓮井茜は、元々靴が好きで、これまでもアカネウツノミヤのコレクションで靴をデザインしてきた。「靴を作る工程はとても奥深く、もっと掘り下げたいと思った。履き心地良く、かつデザイン性がある靴のバリエーションを増やしたい」という。

 シルエットのデザインからスタートし、日常の中で発見できるプロダクトにフォルムを作るヒントを見いだす。その上で、履きやすいヒールの高さや甲の部分の調整など、履きやすさを考えた木型を熟練職人ととともに作り上げている。例えば、自宅のソファに着想を得たというショートブーツは、クッションの入ったレザーのふくらみが足首までを覆い、トゥにぼってりとした丸みをもたせて存在感を高めた。アイコンのロングブーツは、街角の電柱がイメージソース。かかとのカウンターを軸に筒のように膝下まで真っ直ぐに伸ばし、その直線美と厚底のソールとのバランスで履く人のスタイルをきれいに見せる。

アイコンのロングブーツ

 22年秋冬は合計8型を企画、サイズは22.5センチから24.5センチ。一部を除いて国内生産となり、価格は3万2000~9万円。6月末にECサイトを開設する予定で、卸売りは6月中旬から始まる。



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