「アメリ」のビーストーン　考え、発言する環境で人材育成　頻繁な異動も活力に

　レディスブランド「アメリ」のビーストーンが成長を続けている。ECでブランドを立ち上げて8年目。現在は実店舗を国内に4店、上海に1店持ち、売上高は約44億円（22年7月期）、従業員も60人近くまで増えた。企業の成長を支える人材の育成では、コロナ下に始めた幹部会で主体的に発言できる場を設けたこともあり、幹部が育ってきたという。「企業にとって、自分の意見を話せる人が多いほど何倍もの動力になる」と黒石奈央子CEO（最高経営責任者）は話す。

（関麻生衣）

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　黒石CEOは幹部会発足の経緯を、「これまで、良い意味でも悪い意味でも企業っぽくなくてチームでやっている感じがあった」と話し、自身が立ち上げ、ブランドの認知は自らの影響力で広がってきたが、これまでの会議では従業員の発言が少なく、一人だけで参加している感覚があったという。従業員数も徐々に増え、組織の在り方を考えるなか、2年ほど前に幹部会を発足した。役職を付けたことで責任感が生まれ、自然と自ら発言する人が増えていったという。