■アズディン・アライア
チュニジア生まれのファッションデザイナー。美術学校で彫刻を学び、50年代末に渡仏。イヴ・サンローランの下、「クリスチャン・ディオール」で働き始め、「ギラロッシュ」「ティエリー・ミュグレー」を経て、パリ7区ベルシャス通りに自身のアトリエを開いた。
83年に、自身の名を冠にした「アズディン・アライア」を設立。新しい素材で彫刻のようにボディーラインを強調したドレスで、パリモード界に新風を吹き込んだ。享年82歳。
オートクチュール連盟のメンバーだが、パリ・ファッションウィークのオフィシャルカレンダーでコレクションを発表せず、また広告も一切打たず、ファッション市場のシステムから遠い存在であることを貫いた。メゾンアライアは、00~07年までプラダグループ傘下、その後スイスのリシュモングループへ移った。
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