■ピエール・カルダン
フランスのファッションデザイナー。1922年にイタリアの農家に生まれ、家族はファシズムから逃れるためフランスに移住。14歳でロワール地方の仕立屋で修行を始めた。
44年からパリのメゾン「パキャン」、次いでエルザ・スキャパレリの下で働いた後、47年に創業したばかりの「クリスチャン・ディオール」に入社。テーラー部門の責任者としてニュールックの制作に関わった。
50年に自身のメゾンを創業。モードにフューチャリズムを吹き込み、アンドレ・クレージュ、パコ・ラバンヌらと新しい時代を築いた。
デザイナーとして初めて60年にメンズコレクションを立ち上げ、その2年後に百貨店のプランタンでレディスプレタポルテを販売。80年代には中国にショールーム、モスクワにブティックを開設しグローバル化を推進。20年9月にはメゾン創業70周年のショーを開催するなど、生涯現役を貫いた。
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