「アンテプリマ」売り上げが好転 ミニバッグ人気で客層拡大 

2022/09/28 06:30 更新有料会員限定


売り上げをけん引している「スタンダード・ミニアトゥーラ」

 「アンテプリマ」は23年に30周年を迎える。「ワイヤーバッグ」で知られ、日本の8月の売上高は前年同月比65%増で、19年比でも上回った。21年春夏に発売したミニサイズが貢献している。運営するフェニックス・グループ・ホールディングス(香港)のアンソニー・キョン社長兼CEO(最高経営責任者)は、「30周年はブランドのフィロソフィーを見直すタイミング」として、さらなる成長を目指す。

(松本寧音)

【関連記事】アンテプリマ「ワイヤーバッグ」のミニサイズがヒット 20代など客層広がる

 クリエイティブディレクターの荻野いづみさんがイタリアで立ち上げて以来、人気は根強い。主に働く女性やアートに関心がある感度の高い女性から支持されてきた。今春夏はミニサイズ「スタンダード・ミニアトゥーラ」が若年層にヒットし、購買層全体の10%未満だった20~30代が約35%に増えた。これに伴い、当初からのファンだった50~60代も復調、客層の広がりが相乗効果を生んでいる。

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