《移住・多様化する働き方㊦》東京→松江市 アパートメント安部健太さん、地方ビジネスの可能性探る

2022/10/26 06:29 更新有料会員限定


「カレーと」の前でたたずむ安部さん

 アパートメント代表の安部健太さんは8月上旬、家族とともに東京都内から島根県松江市に移住した。東京在住時と変わらず、アパレルブランドのディレクションやMDなどを本業にしながら、今月1日にはギャラリーと物販機能を備えたカレー屋「カレーと」をオープンした。オープンから多くの客が訪れるカレー屋を週3~4日営業し、残りの時間でアパレルの仕事をこなす。「もう、2カ月休んでない」と笑う。

(永松浩介)

 仙台出身の安部さんは大学卒業後、オンワード樫山に入社。その後、「TMT」を経て、12年に独立した。大学入学から東京生活は今年で25年。「もともと(東京に)永住する気はなく、いろいろな場所に身を置きたいと思っていた」。独立後にデザイナーと立ち上げたメンズブランド「セヴシグ」を3年ほど前にデザイナーに譲渡、身軽になったところでコロナ禍に。東京に居なくても仕事が出来ると、気軽な気持ちで決めた。地方でのビジネスにも関心があった。

移住のデメリット

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