アメアスポーツジャパンがアウトドアブランド「アークテリクス」で店舗開発を強化している。10月30日、東武百貨店池袋店1階にワンフロアでは国内最大売り場となる直営店を開業する。今後も「年に1店プラスアルファのペースで出店する」(高木賢ブランドヘッド)とともに、既存店の移転・増床も進める。
「アークテリクス池袋東武ブランドストア」(売り場面積528.8平方メートル)は、アウトレット除く直営店としては国内18店目。25年に開業した店舗としては、札幌(4月)、東京・高輪(9月)に続き3店目となる。修理などを受け付ける「リバードサービスセンター」を併設。洗濯・乾燥機を備え、顧客から預かった製品のケアサービスを常時提供する都内初店舗となる。店舗奥には買い物客がくつろぐことができ、イベント時にも活用できるコミュニティースペースも設けた。

同社は14年から国内でアークテリクスの直営店を出し始め、22年からは年2~4店ペースで増やしている。建築コストの高騰で出店候補施設の開発計画が遅れているため、今後は既存店の移転・増床が中心となるが、出店は続ける方針。特に、「アウトドアフィールドに立地するマウンテンストアは出したい」という。
23年12月から24年2月にかけて、生産・物流コストの増加などから製品価格を約30%引き上げた。それにより卸売りの受注が一時的に減ったが今は回復している。外国人客の増加やアウトドアウェアの日常使いニーズの増加、出店効果などもあり、国内売り上げは19年度実績と比べ2倍以上に増えている。

