老舗メーカーから独立し、メンズ革小物「アツシ・ヤマモト」を立ち上げたイーバス(東京、電話045・873・4876)代表の山本敦氏は革の染色から裁断、縫製までを一人でこなす職人でありデザイナー。昨年7月のブランドスタート直後に伊勢丹新宿本店メンズ館での販売が決まり、今秋の店頭での実演会も好評だった。
「革小物業界では年配の職人が次々と引退する中、次の世代がごっそり抜けているため、自分たち30代がアクションを起こさなければ」と5~10年先を見据えて独立に踏み切った。山本氏は大学卒業後に証券会社へ就職するも、革小物への思いを断ち切れずにレザーバッグクラフトの学校で学んだ。その後入った老舗メーカーでは、入社4年で生産担当のトップになった。