「アタッチメント」22年秋冬 新デザイナーによる初のコレクション

2022/02/04 06:27 更新


 「アタッチメント」は、都内で22年秋冬向けのランウェーショーを行った。99年にブランドを立ち上げた熊谷和幸からデザイナーを引き継いだ榎本光希による初のコレクション。

 服は着る人の個性を引き立てる付属品というブランド哲学のもと、榎本が新たに表現したのはリラックスムードのエレガンス。柔らかなツイードのベルテッドコートにワイドパンツのセットアップ。ツータックのパンツに毛足の長いカーディガン、その上からシャツ、ブルゾンを重ねる。ベーシックな形に重きを置いて、アタッチメントが強みとしてきたシャープなカッティングではなく、緩やかなフォルムとパンツのドレープラインに特徴を出した。テーラードジャケットは肩の位置を若干落とし、クロップト丈のワイドパンツがすとんと落ちる。

 ふんわり柔らかな中わたのジャケットにベスト、ウォーム感のあるプルオーバーを重ね着するなど、優しさを感じさせるテクスチャーが光る。着想源は、ロバート・ライマンの白を基調としたアート。「正方形のキャンバスに、白を塗り重ねてバリエーション豊かに描いていることに着目し、タッチの差がある素材をレイヤードして一つのスタイルを組み立てた」と榎本。「どのように描くか過程と選択を大事にする」姿勢をブランドのこれまでと将来に結びつけた。

アタッチメント
アタッチメント

(須田渉美)



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