「アウラアイラ」のコードナインが好調の理由 ECと卸販売の取り組み実る

2021/11/05 06:30 更新会員限定


ストリートを軸にメッシュやシアー素材をアクセントにした服が人気(22年春夏物)

 レディス「アウラアイラ」を企画・販売するコードナインが好調だ。21年8月期は増収増益で、昨年5月に加茂雅好氏が新社長に就いてから毎月黒字を続けている。新型コロナウイルスの国内感染が広がり始めた昨春に直営店から撤退し、ECと卸販売に絞ったことが実った。企画力や卸先の個店との連携を強化し、過剰生産を抑制しつつ、売れ筋に生産を集中する体制も確立、プロパー消化率も80%以上に向上した。

(関麻生衣)

ひねり利かせた服

 アウラアイラはストリートを軸にしたデザインが得意で、メッシュやシアー素材をアクセントに使い、異素材のドッキングやアシンメトリーでひねりを利かせた服が特徴だ。今秋冬はフードパーカを重ねたダウンアウターがヒット。黒は予約販売で完売し、追加生産している。

 加茂社長が就任時に掲げたのは「黒字体質への改善」。就任が決まった直後、渋谷パルコと池袋パルコの直営店を閉めた。緊急事態宣言の発出で、外出が規制され、消費動向が変わると判断した結果だった。

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