子供服メーカーによるベビー用品の開発が盛んだ。専業メーカーと協業し、製品の安全性と機能は確保しながら、独自性の高いファブリックを使い、周辺アクセサリーやウエアとの連動性を高めるなど、妊婦のうちから囲い込みを図る。子供を連れて外出を楽しむアクティブなママのための操作性の良さや、育児を手伝う男性〝イクメン〟を意識した色柄も増えている。
独自の機能も付けて
ファミリアが7月から販売するのは、アップリカ・チルドレンズプロダクツと開発した3輪ベビーカー「スムーヴ・ファミリアモデル」。アップリカの従来品と比べて、走行時の振動を約8割軽減する「エアタイヤ」を使い、3年保証をつけた。アクティブなママ、パパに向けて、店内や交通機関など外出先の狭いスペースでの操作性、折り畳みやすさも向上させた。6万5000円。定番のチェック柄やクマのモチーフを使っており、オプションの汗取りマットやブランケットクリップなど周辺アクセサリーもふくめて売れているという。
男性も使いやすく
近年はTPOに合わせて複数のベビーキャリーを持つ人が増える中、べべは、ベビーブランド「フィヨ・デュ・ベベ・ルダクティオン」で、イクメンをターゲットにヘッドサポートを交換できるベビーキャリーを開発した。1万6000円。取り替えパーツは、同ブランドで人気の「リバティ」(4000円)、男性も使いやすそうなチェックやボーダー(3000円)など10種の色柄を用意。洗い替えにも対応できる。国内専業メーカーのラッキー工業が作っており、安全性にも配慮した。9月から販売する。
人気商品の一つに
三起商行の出産準備・新生児向け「ミキハウスファースト」では、「エルゴベビー」とベビーキャリアを共同開発した。販売数は、月1000個を超える人気となっている。エルゴベビーオリジナルにはない、マルチカラーとブラックウオッチ柄のフードが受けた。2万円(初冬以降、仕様と価格の変更の可能性あり)。コンパクトに収納できる同柄のカバー(3000円)も人気だ。