米英のファッション団体が共同声明を発表

2020/05/22 11:15 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】BFC(英国ファッション協会)とCFDA(アメリカファッションデザイナー評議会)が共同で、ファッション業界のリセットに向けたメッセージを発表した。新型コロナウイルス関連で先行き不透明な中、年2回のコレクション以上にシーズンを増やさないことを含むガイドラインを示した。21年春夏コレクションに関しては、対面形式の発表の可能性を「ないだろう」とし、バーチャルに見せられるようにファッションカレンダーを組んでいく考えだ。

 スピードを優先し、過剰な商品を頻繁に配達してきた従来のやり方を改め、スローダウンすることを呼びかけた。

 バイヤーとジャーナリストが頻繁に出張しなければならないことも、業界に多大な負担をかけ、二酸化炭素を大幅に増やしてきたと反省している。商品の創造性と品質に焦点を当て、出張を減らし、サステイナビリティー(持続可能性)に力を入れることが、結果的に消費者の信頼を勝ち取り、商品の価値を高められると主張している。

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