やまぎん(西川明秀社長)の子会社であるバイオテックワークスエイチツーは、廃棄衣料品を水素化する事業「バイオテックワークスエイチツー」で、自社のデジタル技術を用いたプラットフォームサービス「リボーン」プロジェクトを4月から開始する。
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実働するのは、環境貢献度を独自のアルゴリズムで数値化し、オンライン上で可視化する取り組み。アパレル製品で二酸化炭素(CO2)削減量を事前に可視化するもので、製品の正確な組成が分かっていれば、それが廃棄物となって実際にガス化工程を経なくても、水素生成量、CO2の削減量が分かる。確認は、製品タグのQRコードを読み取れば、バイオテックワークスエイチツーが運用する専用ウェブサイトでできる。
消費者にとっては、製品の環境貢献度を購入前に数値で分かれば、購入判断の材料となる。販売側にとっても、ブランドイメージの向上や販促効果が期待できる。同社は「具体的な数値を、企業価値を高めるために役立ててもらえる」としている。
同社は「販売前の環境貢献度表示サービスは、リボーンの第1弾であり、当社が目指すデジタルサービス全体の最初の一歩と位置付けている。今後は、実際のCO2削減量と、再生可能エネルギー生成量の可視化、仕組み全体の透明性の高さの実証が含まれる」としている。