イタリアの高級帽子「ボルサリーノ」は19年春夏、「創造性とアイデアで後世に大きな影響を与えた」80年代から着想する。モードの流行、ネット技術の進化、前衛的なビデオクリップなど、当時の社会的な背景やあふれるエネルギーをデザインに反映した。
【関連記事】ボルサリーノジャパン設立 9月から日本事業を再始動
レディス、メンズともに鮮やかな色彩や装飾で遊び心を加えた。定番のほか、ワニ革のリボン、ペイズリーのバンダナやスカーフなどで装飾したタイプも出す。ほかにマニラ麻やパナマなどを使ったハットはマルチロゴ入りのリボンや、幾何学模様やペーズリーのスカーフをあしらった。
色は紫やオレンジ、ピンクなど、特にレディスで豊富に見せる。本国で手作業したタイダイ染めは、麻の一種のパラシゾールやパナマなど染める素材による風合いの違いもポイントにした。
重さ50グラムと軽量のフェルトハットもイチ押しアイテム。生地は原毛の調達から生産まですべての工程を自社で行う。薄くて柔らかく軽いのが特徴。色も豊富に揃える。
18年秋冬向けから販売しているハンフリー・ボガート財団との協業フェルトハットは、高めのクラウンと太めのリボン、広めのつばが特徴。19年春夏はベージュのみで6万8000円。