廃漁網を回収、リサイクルしたナイロン「ネットプラス」の採用ブランド数が今秋から大幅に増える。ネットプラスを保有・運営する米ブレオは、これまで米アウトドアブランド「パタゴニア」へ主に供給してきたが、今秋から年末までに20以上のアパレルブランドが新たに使う。繊維to繊維リサイクルナイロンの導入事例は少なく、ブレオでは「アパレル業界全体に広げる大きな機会」(ケビン・エーハーンCTO=最高技術責任者)と見る。
(杉江潤平)
9カ国と連携
ネットプラスは、廃漁網由来100%の再生ナイロンブランド。廃棄漁網を回収し、ブレオの独自ノウハウで洗浄、選別、粉砕後にケミカルリサイクルしたものだ。プラスチックによる海洋汚染の中でも廃棄された漁網は、海洋生物やサンゴ礁などに深刻な影響を及ぼしており、その回収とリサイクルが世界的課題になっている。
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