アパレルメーカーのビーズインターナショナル(東京)が昨年秋冬から順調に売り上げを伸ばしている。ストリートカジュアルのブームを受け、メンズの「エクストララージ」とレディスの「エックスガール」といった主力ブランドが安定して売れていることが要因。今春からはレディスを軸に客層の拡大に向けた取り組みも進めている。
月別の全社売り上げは、14年12月が前年同月比9%増、15年1月が5%増、2月はインバウンド(訪日外国人)需要もつかみ20%増と大きく伸ばした。
エクストララージの復調が下支えしている。スニーカーブームに象徴されるストリートカジュアルブランドへの追い風を受け、昨秋から前年実績を上回り続けている。ブランドの原点であるロサンゼルスのカルチャーを打ち出した商品企画とイベント、他ブランドとの協業が成果を上げ、10代後半~20代前半に支持された。
エックスガールは昨年、ブランド20周年にちなんだ特別感のあるイベントや商品を仕掛け、長年のファンだけでなく若い客層にも受けた。特に、「バートン」など有力ブランドとの協業がコアなファンを刺激し、他のブランドとの差別化になった。
今春夏からは新規客の獲得を強化している。エックスガールでは派生ライン「エックスガールパレット」を立ち上げた。買いやすい価格の雑貨を主力に、10代などの若い世代へのアプローチを進める。期間限定店で全国をまわり、認知度の向上を図る。
また、レディスの「ミルクフェド」はリブランディングを進めている。甘いテイストのイメージが強く、顧客がヤング層に偏っていたが、シンプルかつモード感のあるデザインに変更し、20代後半~30代前半も狙えるイメージに変える。