雑誌「プレイボーイ」インターナショナル版の現役プレイメイト、渡辺万美(ばんび)さんがアンダーウェアブランド「ブッシーパーク」を立ち上げた。〝見られる〟仕事をしていることからアンダーウェアに着目、ゲイの友人にデザインを依頼したことでLGBTQへの関心も高まり、「性別でカテゴライズしない下着」として世に出すことを決めた。9月からECで販売しており、来春からビームスでの取り扱いが始まる。
渡辺さんは17歳で下着ブランド「スロギー」のコンテストで日本代表となり、事務所に入って芸能活動を開始。20歳で芸能の仕事を辞め、好きなニューヨーク(NY)に渡った。帰国後、舞台やバラエティー番組への出演はあったものの、「このままではダメだ」と27歳の時に改めて自らの方向性を見直した。
「これからは女性にも好かれるエロスを追求しよう」と決め、コンビニの男性誌のような定型パターンではない海外雑誌を参考にポージングを学んだり、自分に合いそうな写真家を探した。18年には講談社から写真集を出し、ベストセラーに。その後、念願かなってプレイメイトになった。「ヌードを日本でやると良くない誘いがあるかも」とブッシーパーク(東京)を設立して代表に就き、ブランドを立ち上げた。
当初はメンズ向けと考えたが、「NYでは女性がハイウェストのアンダーウェアをデニムの上から出してはいていたし、自分でもはきたくなった」と渡辺さん。生産は下着の製造卸、ターキー(東京)が担う。サイズはM、Lでブリーフとボクサー各4色からスタート。日本製で3500円。「ルームウェアにもなるし、ショーツとしてジムではいてもらっても」
NYではゲイブランドの店にも置く予定で、数ブロック先のストリート系のブランドでも販売する計画だ。「ブッシーパークであらゆる境界線をなくせれば」。自分はストレートだが、LGBTQの支援活動にも力を入れていくという。
来春予定のビームスでの販売では新作も登場する。お尻の内側にコンドームポケットも潜ませ、前面には刺繍も施した。