スペイン発革靴ブランド「カルミーナ・シューメーカー」は、東京・丸の内仲通りに日本初の直営店を路面店で開いた。ブランドの知名度や価値を上げる狙いだ。
26年で160周年を迎えた老舗。職人の手作業を生かした上質さとエレガントなデザインで世界的に愛されている。ビジネス向けからカジュアルなものまで商品の幅は広く、中心価格は10万円前後。日本では紳士靴卸のトモエ商事を通して、主に百貨店などへの卸で販売している。
「グローバルで売り上げが伸び続けている。中でも日本は長年取引のある大事な市場。直営店の出店でさらに強化したい」と本国のディレクターゼネラルのアントニオ・アルバラデホ氏。一等地の路面店でブランドの価値を上げれば、卸先の売り場でも相乗効果を得られるとみている。
内装にもこだわった。木材をふんだんに使い、棚やレジカウンターを革張りにすることでブランドのクラフトマンシップを表現した。日本の文化にも着想し、天井はあえて梁(はり)を強調したり、和を感じる円形の照明を採用したりしている。畳をイメージした床には靴のソールに使う革を張った。店舗デザインを手掛けたマルレネ・アルバラデホ氏は「店舗を数年で作り替えるという考えは持っていない。時と共に美しく経年変化する店を目指した」と話す。

内覧会にはイニゴ・デ・パラシオ・エスパーニャ駐日スペイン大使も訪れ「東京の中心地に店を出せたのは大きな価値がある。品質と伝統を重んじる日本で、スペインの職人技や製品の魅力を伝えられると思う」と期待を寄せた。
