富裕層の底堅い消費に支えられる高額品市場。その頂点に位置するハイジュエリー市場を日本でいち早く開拓してきたのが「カルティエ」だ。今年4月には大規模なハイジュエリーイベント「シジエムサンスパルカルティエ」を6年ぶりに開いた。「本物に触れる体験」とともに「文化の醸成」を見据えるカルティエジャパンの宮地純プレジデント兼CEO(最高経営責任者)に聞いた。
(小笠原拓郎)
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近年のアート作品への関心の高まりと同じように、宝飾品に対する市場の成熟度は上がっている。6年前と比べ、着実に求められる作品の種類も多様になった。着用するのみならず、自宅に飾る用途や資産価値の目線もある。ヨーロッパでは代々受け継がれていく文化があり、日本でも年々そうした文化が見いだされるようになっている。
成熟市場で成長
当社も6年前から着実にハイジュエリーの売り上げ、シェアともに伸びている。マーケットの成熟に伴って、売り上げも成長してきた。
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