「カルティエ」は2日、特別な顧客向けのハイジュエリー受注会「カルティエロワイヤル」を京都国立博物館の明治古都館で開催した。国内外から特別な顧客を招待しての受注会は日本では初めてとなる。
販売、展示するハイジュエリーの中心価格は5000万~1億円。昨年、パリの古美術・ハイジュエリービエンナーレで発表した最新コレクション「カルティエロワイヤル」をはじめ、新作や、トラディションピースなど約400点を披露。日本でこれほどの数のカルティエのハイジュエリーを集めて展示するのも初めてだ。
開催前日の1日に催されたプレビューイングでは、各界著名人、報道・プレス関係者約150人が集まった。会場の明治古都館はイベントの開催を記念し、外壁が特別に赤くライトアップされた。
リシュモンジャパンのカルロ・ガリリオカルティエプレジデント&チーフエグゼクティブオフィサーは、「このイベントの開催での二つの要件は、ロワイヤルな都市であること、ハイジュエリーにふさわしい場所であること。これらを満たす会場として、京都国立博物館しかないと考えた」と、パリと姉妹都市でもある京都での開催が必然であることを述べた。
会場の中央には約15カラットのモザンビーク産ルビーがあしらわれたドレープネックレスなどを展示するマスターピースが開場の核として置かれる。その周囲を取り囲むようにハイジュエリーやプレシャスオブジェ、高級機械式や芸術性の高い時計やアンティークピースなども展示している。ダイヤモンド、ルビー、サファイアといった宝石にちなんだ名前の商談ルームも8室設置された。
開催期間は7日までの6日間。最終日には公募による一般客30組60人の招待もある。これも顧客以外には非公開を原則とする受注会としては異例のことだ。