モードファッションとサステナイビリティー(持続可能性)を両立するEC発ライフスタイルセレクトショップ「カーサフライン」(木村一樹CEO=最高経営責任者)は、オリジナルウェアを7月上旬からECで本格販売する。オーガニック素材を使い、リユース・アップサイクルをテーマにした都会的なモードテイスト。雑貨・小物は物作りの背景が見える商材を提案する。
(疋田優)
同店はEC・SNSを駆使した共感型の手法で認知を広げ、売り上げを拡大している。ショップのディレクションとウェアデザインは石井瑛真さん。大手レディスSPA(製造小売業)ブランドでデザイナーを経験してきたが、年齢を重ね、「大切に長く愛用でき、心地良い服」へと志向が変化し、カーサフラインを立ち上げた。「20代前半までは可愛さとトレンドが優先だが、20代後半から生き方を反映した服や、物作りでストーリーのあるモノを重視したくなる。特に今、女性のお金と時間をかける場所が変わる中で、背景とストーリーは選ぶ理由の必須になる」と話す。
オリジナルウェアは長く着られ、肌に心地良いことを重視して作る。なるべくオーガニック素材を使い、繊細で都会的モードなデザインに落とし込み、「地球に優しい」サステイナブルウェアとして共感を広げる。
1シーズンで40~50型、年200型を販売する予定。作り手の顔が見える生産を重視し、生地の手当てや工場探しにも時間をかけて作り込む。18年春夏物は「ウェーブオーガニック」をコンセプトに、4割が国内生産。オリジナルのトップ1万6000円前後、スカート・パンツ2万円前後、ワンピース2万7000円前後。
マーケティングはSNSをフル活用する。動画制作の3ミニッツと組んで、ファッションライフスタイリストの大田由香梨さんも参画し、生産背景にフォーカスした動画を制作。生産者とユーザーをつなぎ、商品価値を伝える。
ブランドの立ち上げは3月からで、4月にはルミネ新宿2で初の期間限定店を出して好評だった。ECサイト開設は12日を予定している。