静岡鉄道グループの商業施設、新静岡セノバ(静岡市、静鉄プロパティマネジメント運営)は5月18日から営業を再開し、18日単日の売上高が前年同日(土曜日)との比較で7%増と伸ばした。午前11時~午後7時の時短営業(通常は午前10時~午後8時)ながらも、再開を待ちわびた客が開館前に100人以上並んだ。
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18日単日の入館客数は前年同日比21.7%減、レジ客(実購買客)数は24.5%減だったが、客単価が41.8%増と大きく伸びた。業種別では衣料品30%増、身の回り品26%増、文化用品・雑貨・家庭用品21.8%増。季節の変わり目でのニーズが衣料品需要につながったほか、「家時間」を充実させるアイテムを揃えた生活雑貨店が順調だった。化粧品やコンタクトレンズなどの消耗品も売れた。
営業再開で「顧客とのつながりが強い衣料品店では顧客とスタッフとの再会に笑顔があふれていた」と〝待ちわび消費〟の傾向が顕著だったという。「これまでの顧客との良好なつながりの効果が表れた」と分析、CS(顧客満足)施策の重要性を再認識している。
4月18日~5月17日の臨時休館中は食品スーパーとドラッグストア、クリニックは引き続き営業しながら、「ガンバロウシズオカ!」キャンペーンに「取り組んできた。静岡市内の大型商業施設や県内の企業にも呼びかけ、「できる限り街あかりを消さないために、ショップスタッフから街や顧客に向けたメッセージを特設ボードやホームページで発信してきた。熱い思いは必ず伝わる、ということが再開時に具体的になって表れた」と話す。