繊研新聞社が推定した20年の日本の衣料消費市場の規模は、金額、数量ともに前年比2ケタ減となった。3月から新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言の発出以降は多くのファッション小売りが店舗休業を強いられ、営業再開後の6月以降も時短営業や外出自粛が続いたことが響いた。需要が大きく落ち込んだことに加え、ロックダウン(都市封鎖)などによって海外生産の納期遅延が頻発し、供給量も減少した。
(柏木均之)
市場規模は8兆3451億円で前年比13.7%減少した。リーマンショックに端を発した消費不況で6.4%減となった09年を大きく上回り、過去20年間で最大の減少幅となった。外出自粛の影響でECは2ケタ増だったが、実店舗の休業と営業再開後も客数減に見舞われた百貨店、量販店、専門店は2ケタ減収を強いられた。
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