働き方や暮らし方が多様化する中、ファッション業界でもローカル発信のビジネスは増えている。東京や大阪などで磨き上げた経験や感性を生かし、新たなビジネスを立ち上げたり、地域活性化に取り組んだりする人たちは後を絶たない。とくにコロナ禍で、その流れは加速している。単に田舎暮らしに憧れて隠居生活をするのではなく、新たな働き方を求めて地方を目指す人たちの姿を追った。
(大竹清臣)
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結婚を機に東京から妻の実家のある長野市へ移住した櫻井太河さん。東京のセレクトショップで店長を経験した後に移住し、隣接する長野県千曲市のシャツメーカー、フレックスジャパンに入社した。現在34歳で、ファクトリーブランド「co:do」(こどう)の責任者を務める。「歳を取ってから見知らぬ土地で暮らすのは怖いという不安もあった。知り合いやつながりを作るなら移住のタイミングは早い方が良いだろう」と19年1月に移住に踏み切った。
物作りの背景に憧れ
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