世界的な老舗デニムメーカー、米コーンデニム(ノースカロライナ州グリーンズボロ)は中国工場(浙江省嘉興市)を26年末までに閉鎖することを決めた。今後は既存のメキシコ工場に集中する。
中国には07年に進出し、コーンデニム唯一の中国拠点としてデニムを製造してきた。オゾン仕上げなど最新設備を導入し、24年には屋上メガソーラー発電を設置するなどサステイナブル対応も進めてきた。今回の撤退決定は、中国でのデニム製造事業の継続性に影響を与える経済・市場・地政学的要因を慎重に検討した結果という。
コーンデニムのスティーブ・マガード社長は「当社の製造ネットワークの大きな変化になるが、サービス提供へのコミットメントは変わらない。客先や従業員に対し、移行期間を支援する」とコメントしている。今後、デニム製造はメキシコ工場に集約する。
コーンデニムは1895年にデニム生産を開始し、初期リーバイスに独占採用されるなどデニムのパイオニアとして知られる。03年に経営破綻し、織布メーカーの米バーリントンと統合、エレベート・テキスタイルズ傘下に入り、17年に基幹工場の米ホワイトオーク工場を閉鎖するなど構造改革を行ってきた。また昨年、パキスタンのデニム大手、アーティスティック・ミリナーズがコーンデニムの買収を発表している。