米富繊維「コーヘン」 メンズの卸し先が広がる

2019/01/21 06:27 更新


 山形県のニッター、米富繊維のオリジナルブランド「コーヘン」は、後発のメンズが堅調だ。

 主力のレディスの規模には及ばないものの、大手セレクトショップをはじめ、大都市圏の有力百貨店、地方の個店まで卸し先が広がっている。

 昨年の春夏物は完売する店が続出するなど、消化率も高かった。「大人の男性はファクトリーブランドの生産背景やストーリーを好む傾向が強い」とみる。

 ユニセックスラインも提案しており、男性、女性とも着用可能なので個店も仕入れやすい。

 19年春夏のメンズは、Tシャツ感覚で着られるサマーニットとして半袖アイテムのバリエーションを増やす。夏のリゾートを意識した柄のポロシャツのほか、オーバーサイズのドロップショルダーで編み地切り替えやボーダー柄などを揃える。夏のアイテムとして家庭洗濯も可能とし、イージーケア性に優れる。ニットの開襟シャツや異素材切り替えのシャツも出す。

 主力のジャケットでは得意とする多色のファンシーヤーンを使ったツイーディーな素材だけでなく、ポリエステル100%で軽くハリ感のあるタイプを出す。

 メンズが加わったことでブランドに新しい顔が生まれ、レディスとの相乗効果も出ているという。

夏向けに半袖ニットアイテムを充実
主力のジャケットでも軽量な素材を使う


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