繊研新聞社が8月下旬までに行ったアンケート「日本の有力店が選ぶ最もクリエイティブなデザイナーランキング」に、「セリーヌ」の新アーティスティックディレクター、マイケル・ライダーが初めてランクインした。
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海外レディス部門の4位となった。デザイナー交代が相次ぐ中、ベスト5に入った新顔は彼一人。7月にパリでデビューコレクションを発表したばかりの話題のデザイナーに対し、多くのバイヤーらが熱い視線を送っている。
米国出身のライダーはニコラ・ジェスキエール時代の「バレンシアガ」やフィービー・ファイロ時代のセリーヌなどで経験を積み、直近では「ポロ・ラルフローレン」のクリエイティブディレクターを務めた。
新作は、26年スプリングコレクション。ファイロが得意としたテーラーリング、前任のエディ・スリマンが発信し続けたスキニーパンツなど、これまでの要素を継承しながら新しいスタイルに昇華させた。
「セリーヌの良いところはそのままに、客層をさらに広げていけると感じた。落ち込み気味のブランドを、また盛り上げてくれると期待」(大丸松坂屋百貨店)、「フィービー、エディそれぞれの良さを反映しつつ、自分らしさも表現していてわくわくした。ジュエリー、サングラスの足し方にも感動した」(エストネーション)、「今という時代の空気と美しさが共存し、完成度が高かった。実際に手に取ってしまったら、買わずにはいられないと感じた」(ザ・ストアバイシー)など高評価を得た。