クロスカンパニーがジュニア向けブランドとして今春発売した「イーハイフンワールドギャラリー・フレンズ」の出足が好調だ。
フレンズは2月下旬に発売。雑誌『ニコラ』のタイアップ企画の反響が大きく、初日、2日目は予想の3倍を売り上げた。女の子が一人で下見に来て、後日親に買ってもらうケースが大半で、「特に発売2週間後の土日は多くの親子が来店し、在庫がほとんどなくなった」。
イーハイフンワールドギャラリー本体の113店(4月末現在、FC含む)のうち29店とネットで販売しているが、フレンズを投入した店舗は売り上げが軒並み、前年同期比2ケタ増。デザイナーがマネキンのコーディネートを指示し、狭い売り場スペースでもしっかり打ち出した商品が売れる。特に人気なのが「スヌーピー」の姉妹の「ベル」のスエット(3990円)。キャラクターのチョイスがはまった。サイズは一番大きい160㌢から売れ、トレンドに敏感な年長の女の子に支持されたとみる。
ジュニア市場では、「ピンクラテ」(ワールド)、「ラブトキシック」(ナルミヤ・インターナショナル)、「レピピアルマリオ」(アダストリアホールディングス)が代表的なブランドとされるが、それ以外のブランド開発が少なく、「新しいものが求められていたのでは」とみる。在庫不足による販売機会ロス、服に比べて文房具の動きがまだ鈍いといった課題はあるが、手応えを得ている。
ただし、女の子が成長とともに別のブランドに流れていってしまう、難しい市場でもある。同社はコーナー販売により、フレンズ卒業後もイーハイフン本体を買ってもらえる流れを作る考えだ。