アパレルメーカーのシーユーイー(大阪市、電話06・6245・2517)は、小物雑貨の「マタタビ」15年秋冬物で、特殊な加工でガラスのような表情を持たせたPVC(ポリ塩化ビニル)のバッグを販売する。主力のメンズ「トーキング・アバウト・ジ・アブストラクション」(TATA)では、得意とするフォークロア要素を盛り込んだ服作りを打ち出す。
マタタビは、クリアなPVCを製品で染め、古い気泡入りのガラスのような素材感にする。ガラス民芸品に着目し、手作業だからこそできる表情をねらう。青や黒、茶、グレー、グリーンの5色あり、どれもガラス越しに中身がうっすら見えるぐらいの色が付いている。クラッチバッグが1万円、トートバッグ2万5000円など。
さらに表面にレザーカービングのような凹凸感のある模様を加えたショルダーバッグ(1万8000円)もある。
TATAは、米国先住民や南米などのテキスタイルを参考にした柄をジャカードで全体にのせたウール100%のケープ(3万7000円)が代表商品。ニットに使うカシミヤ糸を厚手の布帛にし、あえて薬品でピリングさせてシャギー感を出したコート(6万7000円)も販売する。表面にデニムの表情を転写プリントした定番のスエットパンツでは、裾の裏部分にもデニムの裏地をプリントし、ロールアップしても違和感なく楽しめる新商品を加える。フルレングスが2万3000円、八分丈は2万2000円。両ブランドとも商品は国産。