「大日本市」は中川政七商店が主催し、全国の伝統工芸企業と協業して雑貨やファッション、インテリアを発信する展示会。フェア・イン・フェアの形で、14年1月展に続く2回目の出展。〝日本の伝統を元気にする!〟をテーマに、同社のオリジナル7ブランドとパートナー企業の15ブランドを集積する。
今治の工房織座の「ITO」はカスタマイズした100年前の低速織機を使い、独自の織りや技法で作るモード感のあるストールや帽子を出展。新潟県五泉市のサイフクは「mino」で、雪国で使う蓑(みの)から着想したニット製のポンチョやスヌードを提案する。
中川政七商店が地元奈良のメーカーと協業で作る靴下「2&9」(にときゅう)ほか、産地の特性や独自技術を基に生み出した素材や加工を使い、現代風にこなした製品を打ち出す。
直営店を持つブランドもある中、初出展は旅行用品の「トゥー&フロー」、調理道具の「かもしか道具店」、仏具・雑貨の「ここかしこ」。ほかに業務用かばんの機能を生かした豊岡のバッグ、長崎の波佐見焼、注染のてぬぐい、麻や天然素材のハンカチなど多彩な商品が揃う。