服飾雑貨輸入卸小売りのビヨンクールが総輸入代理店を務めるカジュアル腕時計「ダニエル・ウェリントン」が、売れている。14年2月からセレクトショップなどへの卸、直営店やネットで販売しているが、3月の販売本数は、1カ月で約2200本と好スタートを切り、今年2月には約7000本、入学・入社を控えた3月に約1万5000本となった。その後も伸びて今月は2万本に届きそうな勢いだ。
同ブランドは11年、スウェーデンで設立された。米国やスウェーデン、ノルウェーなど世界25カ国で販売している。日本での今年4月の販売構成比は、卸72.2%、直営店15.6%、ネット12.2%。伸び率はネット販売が大きい。
ユニセックスデザインを基調に、薄いケースにシンプル大きなラウンドフェイスの文字盤、好みで付け替えられるベルトが豊富なことが特徴。レザーベルトのクラシカルなラインと英国海軍が採用したことに由来する「NATOベルト」を使ったプレッピーラインの2シリーズがある。人気の北欧デザインで、カジュアルからスーツスタイルまで対応できる上、価格が1万3000~2万3000円と買いやすさを与えていることも、支持を広げている要因。
ビヨンクールは、アクセサリー「チャン・ルー」も卸しているが、同社ではダニエル・ウェリントンはチャン・ルーの販売額を上回るヒット商品という。