デビス26年秋冬 「エアダイ」などで多彩なプリントをアピール

2025/10/17 06:27 更新NEW!


初の展示会を大阪で開いた

 デビスは26年秋冬向けで、無水染色・プリント技術の「エアダイ」や顔料に対応する「エアダイ・プラス」での多彩なテキスタイルを訴求する。「斜陽と言われる繊維業界を楽しい場所に変えていきたい」と力を込める。今年、大阪に開設したショールームで初の展示会を開いた。

 エアダイなどを使った繊細なプリントが特徴の「CENSAI」シリーズでは、織物とニットを揃えた。ツイード調のツイルは、経糸にポリエステル、緯糸に黒の原着糸を使う。エアダイ・プラスで顔料プリントを施し、軽やかさやイージーケア性といった機能とリアルな質感を両立した。経糸にポリエステルを使ったプリントは一度染めてからエアダイでプリントを重ね、リアルなデニムの表情を付与した。

多彩なプリントをアピール

 視覚的にもユニークなプリント素材も揃えた。ビニール袋をぐしゃぐしゃにした写真を取り込んでプリントしたストレッチ素材や、せっけんを使ったマーブル柄などをラインナップ。レザー調のプリントを施したサテンは軽量性や上品な光沢などが特徴だ。幅広いアイテムで使えると展示会でも好評だったという。

レザー調のプリントを施したサテン

 イノベーションがテーマの「メッシュテック」は、トリコットを2品番用意した。通気性や軽量性、膨らみ感などに優れ、秋まで続く暑さや暖冬といった気候変動に対応し、秋冬向けで訴求する。テキスタイルでは、キュプラやアセテート、リサイクル素材などを使ったものを打ち出す。

 また、「ファッションを楽しむためには体の内側も健康であることが重要」として、ウェルネス事業部が手掛けるウェアラブルデバイス「マンモケア」も提案する。AI(人工知能)を活用し、アプリと連携したデバイスを乳房に装着することで測定できる。集まったデータは分析された後、専用アプリへと届けられる。エステサロンやクリニック向けの「マンモクイック」とエンドユーザー向けの「マンモブラ」の2種類での企画を進めている。

ウェルネス事業部が手掛ける「マンモケア」


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