靴メーカーのデリンカ(東京)はインカの伝統織物マンタと国産牛革を使った、完全オーダーメイドの靴工房だ。
オーナーは靴職人の野地健人さん。27歳で世界一周の放浪の旅をし、3年半をかけ104カ国を訪れた経験を持つ。昨年の夏、同社を立ち上げた。きっかけは、ペルーの小さなオーダーメイドの靴工房で作ってもらった靴。仕上がりを想像しながら自分で生地を選ぶことの楽しみ、出来上がりまでのわくわく感、完成した靴を見た時の喜びが忘れられず、日本でも広めたいと考えた。帰国後、日本の工房で修行し、その後ペルーの靴職人にも弟子入りした。
インターネットでの注文や既製品の販売は行わない。客に工房まで足を運んでもらい、一緒に採寸から素材選び、デザインまでの工程を行う。素材は革が23色、マンタが100種以上ある。
3タイプあり、ローカット(2万6800円から)、ハイカット(同)、ブーツ(3万1800円から)。サイズは子供用もあり、1万5000円。今月から新しくサンダル(9800円)も加えた。
製作期間は2週間前後。
インカの伝統織物マンタ100種以上と国産牛革23色を組み合わせ、オリジナルの靴を受注
今月新しく加えたサンダル